宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

というわけで、卒論合宿in熊本

 だったんですよ。
 去年はそんなんなかったんですが、3年生はゼミ旅行があるのに4年生はお泊りイベントがないのはいかがか、というのは僕も思ってましたところ、夏休み明けに卒論の進捗状況を報告しあう合宿をしたい、という提案が学生側からありましたので、じゃあ行くか、っつうことで、ちょうど、熊本市現代美術館が「ATTITUDE2007」という開館5周年の大きな展覧会をやってることだし、熊大・跡上ゼミの皆さんにも来てもらえるかも、ということで、熊本のユースピア熊本でやることにしたのでした。
 いやー、しかし、疲れました。が、やってよかったです。疲れたのは主に僕の風邪のせいだったりしますし。
 コドモの風邪がうつるんでは、と言ってた次の日の夜、案の定、ノドと鼻が猛烈に痛くなってきまして、ま、7時間くらい寝れば何とかなるか、と思って、6日の朝葛根湯持って出かけたわけです。
 発表は、参加してくださった跡上先生からも実に有益なアドバイスをいくつもいただきながら、思ったよりすいすい進んで、夜の懇親会も楽しく盛り上がりました。隣のテーブルで、ウチの学生一人ひとりに、さらにいろいろと話を振りつつ、どんどんご自分から面白トークを繰り出される跡上先生を横目に見ながら、普段の飲み会における自分のサービス精神の乏しさを改めて自覚したりもしました。基本的に、俺そっちのけで盛り上がる人たちをにやにや見てる、ってパターンがほとんどなもんで。
 何はともあれ、教育実習中にもかかわらず、発表を聞きに着てくれたばかりか懇親会の段取りまでしていただき、大いに盛り上げていただいた跡上先生、それから跡上ゼミ生のみなさん、本当にありがとうございました。

 で、宿に帰って風呂に入り、ああやれやれ、疲れたけど、風邪の症状は葛根湯で抑えられたな、なんて思って歯を磨き始めたとたん、スイッチが入ったようにぶるっと悪寒が来て、あとはちゃんと歯磨きできないくらいガタガタ震えが来たので、大慌てで布団2枚かぶって寝たのでした。測ってないけど相当熱出たと思います。多分、つい、意外と大丈夫だったなとか思いながら風呂でゆっくり学生としゃべっちゃったりしたのがよくなかったですね。風邪のひき始めに、のぼせるほど風呂に入る馬鹿がいるかって言う話で。
 そんなわけで、2時間おきに暑くなったり寒くなったりして眼が覚めつつ、朝になると結構色んなものが抜けた感じで、熱も下がった様子だったので、ふうやれやれってなもんで、意外と俺体力あるなとか思いつつ、CAMKへ。
 「ATTITUDE2007」はハンセン病療養施設の人々の「作品」と現代美術作家の「作品」を並べることで、「美術」がどのように「生」を祝福しうるかを問う、という感じの、ある意味ちょっと青臭いくらい大上段に振りかぶったコンセプトでしたが、見ごたえがありました。学生たちもそれぞれに何か感じてくれてればいいなと思います。

 その後は、デパ地下でめいめいお弁当を買って熊本城へ。ここでうかつだったのは、荷物を現代美術館のロッカーから出して、抱えたままデパ地下に行き、さらにお城の構内に入ってしまったこと。1泊分の荷物を抱えた女子たちに、西南戦争の激戦でも落ちなかった城を、一番低いとこの門から入って天守閣のてっぺんまで登れというのは、そりゃ過酷な話だったのでした。ていうか、別に男子にとっても僕にとってもきつかったです。僕なんて、昨日の夜熱が出るなんて思ってないので、仕事できるかなと思ってノートPCと本4冊持ってきちゃってますからね。すげー重量のリュック背負って、天守閣攻略ですよ。何の修行だっていう。
 しかも熊本は昨日は最高気温33度、今日も多分30度は越えてたと思いますが、すごい蒸し暑かったのでした。とりあえず、上り始める前に下の芝生に座り込んであちーあちー言いながら弁当食べて上り始めたものの、学生たちから笑顔が失われていたのは言うまでもありません。
 それでも、さすがはキツさとユルさが共存するミヤモゼミのメンバーたち、全員荷物抱えたまま天守閣を制覇、すっかり燃え尽きて城を下り、カフェでおやつ食って帰路に着いたのでした。

 この写真は、上り始める前です。まだ若干笑顔が残ってますが・・・。