今週の比較メディア文化=メディア文化概論
今週から、〈世界〉をつくるメディア、の第2部ということで、「事実」(とされるもの)の世界をメディアがどうつくっているのかを考えていきます。今週は1回目なんで、とりあえずみなさんにテレビのニュース番組としてどんなものを見ているかとその理由をざざっと話してもらいました。結構みんなちゃんとニュース見てますね。テレビは「ながら視聴」で適当に流して詳しくはインターネットや新聞で、というパターンも多かったです。
で、その上で、キャスターが自分の見解をはっきり述べ、キャスターのパーソナリティで視聴者をひきつけていくタイプのテレビニュースショーの形成・発展の流れを簡単に紹介し、テレビニュース番組を分析する際の着眼点をこれまた簡単に紹介して、「報道ステーション」と「NEWS23」と「ニュースJAPAN」の、同じ日のそれぞれ冒頭10分余りを見比べながら、その着眼点に即して気づいたことをメモして提出してもらいました。来週はそれをもとに、より詳しく比較分析していく予定です。
ま、いかにも「メディア・リテラシー」っぽい授業の仕方で、われながらいかがなものかと思わなくもないんですが、先週のベンヤミンの話が、自分の手ごたえとは裏腹に「よくわからなかった」らしく、授業用掲示板への書き込みがついに途絶えるという事態にちょっと焦ったものですから、やっぱり授業中に自分から積極的に手と頭を動かす機会を提供しなければと思ったのでした。
- 作者: 藤田真文,清水瑞久,岡井崇之,高橋徹,烏谷昌幸,田中東子,小林直毅,伊藤守
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- 発売日: 2006/03
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