宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

今日の寝る前の本

 毎週金曜日には幼稚園から本を借りてくるんですが、昨日読んだからか、加古里子を借りてきました。

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

 見開き2ページにいっぱいのいろんなパンの名前は、もちろん端から自分で読んでいきます。ていうかほとんど覚えてるor絵で分かるのでした。
 それにしても画面の中の鳥の数が増えてくるヒッチコック的興奮て何なんでしょね。この作品では一羽一羽が全て違う顔と「生活」を持った「個」として描かれつつ、それが「みんな」でいずみがもりの世界を形作っているところに、作家の思想が見事に表現されているのでした。その辺についてはあまりのストレートさに驚いてしまう、かっこいいあとがきをお読みあれ。