宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

今週の「比較映像(日本)」は

 富野喜幸庵野秀明ということで、「機動戦士ガンダム」と「新世紀エヴァンゲリオン」を中心に、ティーンエイジャー、あるいはそれ以上のアニメ視聴者層の形成とそれに見合った作品の本格的な成功(ガンダム)、さらに、そのような流れの中で育った受け手自身の作り手への移行と、いわば「アニメ」による「アニメ」批判でありおたくによるおたく批判とも言うべきエヴァの商業的な成功、などについて、「アニメ」というジャンルそのものの〈青年化〉としてお話しました。
 もちろん、アニメによるアニメ批判とか、アニメというジャンルの〈青年化〉の中での、ジャンルの〈自意識〉の発生という点では、押井守の仕事を無視できないのですが、なにぶんこの授業、来週で最終回なので、来週「ほしのこえ」の話をするには、今日エヴァまで終わらせておかねばならず、押井については省かせてもらいました。すみませぬ。