宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

まあ向こうは神様ですが

月曜日は、「比較メディア文化」という玉虫色の科目名の講義を5限と7限の2回やる日です。前にも書きましたが、北九大には夜間主があるので、多くの講義が昼間と夜間の2回開講されます。
一日に2回同じ講義をするのは、明治学院大学の非常勤で体験済みなので、特に違和感はありません。明学で初めてやったときは、3限と4限、10分の休憩だけで連続、しかもどっちも350人の履修者で、へっとへとになってましたが。トラックバックしてもらった明学の学生さん(http://d.hatena.ne.jp/Louis/20050530)が、私語がうるさくて脱落したっていうのも、この講義ですね。私語のことはまた書きますが、あれは僕の非常勤歴の中でも特別私語の多い授業でした。熱心で、話してて面白い学生さんもたくさんいたんですけど、階段教室で後ろの方が常にざわついてて、それがどうしようもなかったですね。力不足でした。多分、今でもあのシチュエーションには勝てないと思います。
それで「比較メディア文化」なんですが、その明学の「日本文化論」でやってたのとほぼおんなじ内容です。マンガというメディアの多面性を、色々な角度から、各回独立したトピックを通じて見て行く、という感じですね。
ちなみに今日のお題は「マンガとアニメの間−始まりのテレビアニメ」ということで、虫プロの「鉄腕アトム」を中心に、日本のテレビアニメとマンガの関係について。
アトムの第一回を見せながら、こないだの早稲田のエクステンションセンターの津堅さんの講義(http://www.ringolab.com/note/natsume2/archives/003458.html参照)、聞きたかったなーとか思ってたんですが、ふと、「アトム」が始まった1963年の手塚治虫が、2005年の宮本大人と同い年であることに気づき、しばし呆然としてしまいました。せめてもうちょっと、がんばれないのか、俺。