宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

9期生のみなさん卒業おめでとうございます

明治大学は今年、新型コロナウィルスの感染拡大防止のために、全学の卒業式、および学部ごとの学位記授与式をともに中止し、学位記は郵送、または指定の候補日時に各学部の事務室で配布、という形になりました。

 

ミヤモトゼミ9期生は、今日ちょうど全員合わせられる時間に学位記の受け取りに来ることができたので、いわゆる3条件がそろわないよう、中野キャンパスの屋外で卒論集を渡したり、ちょっと卒業にあたってのお話をしたり、集合写真を撮ったりしました。

例年と違ってイレギュラーな形になりましたし、式典後の夜の打ち上げ&カラオケオールなどもなく、短時間のお祝いになりましたが、10期生もお祝いに来てくれましたし、これはこれで何年経っても鮮明に思いだせる特別な日になったなと、思っています。

 

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9期生は4期生と同じ23名という宮本ゼミ史上最大規模でスタートしたものの、どんどん離脱者が出て(国際日本学部はゼミ必修じゃないのでやめても卒業に影響しません)、最終的に14名になってしまったのですが、めっちゃ仲いい!っていうんでもないけどやめずに残ったメンツとしての独得の空気感は共有されていて、それはそれでウチのゼミっぽさがあって、結構よかったなと思ってます。

ゼミブログの「卒業にあたって」シリーズを読んでもらえると、その辺が分かってもらえるのではないかと思います。

 

http://blogmimimmi.blog.fc2.com/blog-category-12.html

 

卒論集(5月のコミティアで販売予定、なんですが、コミティア自体開催されるのか微妙)の前書きに書いたんですけど、今の新型コロナウィルスによる先行き不透明な感じって、多分これからの時代の基調みたいなものになっていく気もするんですよね。というか、本当はいつの時代でも人間が生きている世界には、普段あまり意識していなくても不透明な部分はいっぱいあって、それは不安の源でもあるし、未知なものへの好奇心を誘うものでもあると思うんです。

そういう世界の中の不透明な部分への感度を上げて、霧の中を少しずつ手探りで進んでいくような力っていうのが、ゼミで身に着けてほしかった力でもあるので、卒業生たちもみんなそれをある程度持って社会に出て行ってくれると思っています。

卒業生のみなさんのこの先の人生が、霧の中に自分で道しるべを立てられるものであり、また明かりを貸してくれる誰かの多いものであることを願っています。

ご卒業おめでとうございました!