宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

運動会と高畑勲展

先週末は小学校の運動会でした。

次男が中学生になってしまったので、三男だけが参加の運動会。長男と次男、あるいは次男と三男、2人の競技を気にする年が続いていたので、なんか、ゆとりあるなと(笑)。

徒競走も1位だったし、ダンスも楽しそうに踊れてたし、写真もいい感じで撮れたのでよかったです。

小学校の運動会は大学院の入試と重なることが多くて、今年もそうだったんですが、幸い、今年は自分がサバティカルで入試業務免除なので参加できました。

 

で、今週のお休みは、次男三男と高畑勲展@東京国立近代美術館へ。

なつぞら」をなんだかんだ言いながら(主に、余計なサイドストーリー多過ぎ、もっとちゃんとアニメづくりの話をやってくれって不満)長男除く家族みんなで見て来て、もっと東映動画やその後の高畑監督の仕事をちゃんと知りたい欲が次男三男にたまってきたこともあり、高畑勲展やってるんだけど行きたい?って聞くと、行きたいと。

なつぞら」効果もあり、展覧会への動員力抜群の「日曜美術館」でも取り上げられた上での、会期最終日の日曜の午後、という、子連れで行くには最悪の日程で行ったんですが、14時過ぎに着いた時点ですでに入場待機列はなく、むしろピークは過ぎていた模様。

自分はちょうど一昨日の金曜の午前にゼミ生と一緒に観に行っていて、その時も平日の午前でこんなに混む?ってくらい混んでたので、今日はどれだけ殺人的な混雑かと覚悟してたんですが、金曜よりは混んでるけど思ってたほどは混んでないって感じでした。

高畑監督が遺していた膨大な資料群から作品の制作過程を知ることのできる手書きのメモ、それからもちろん、絵コンテや各種設定資料、背景美術、原画、インタビュー映像、作品映像、等々からなる、堂々たる正統派展示で見応え、読み応えがある展示です。

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子供たちは「なつぞら」観て、興味持ったので「白蛇伝」は以前観ていますし、今回、「太陽の王子ホルスの大冒険」が展示の前半の力点だったので、その旨教えて、昨日2人で「ホルス」を観て、次男はさらに夜三男が寝てから「かぐや姫の物語」も観て、予習はばっちり。

幸いなことに、「ホルス」の展示は、会期の最終日に来るようなライトな(失礼)お客さんには「よく知らない作品についての細かい走り書きのメモがいっぱいの展示」だったらしく、案外展示ケースの前が空いていて、次男も三男もがっつり読み込めたのでした。

自分も金曜に展示予習済みなので、ポイントポイントでこれがなっちゃん=奥山玲子さんの絵で…とか補足したり、走り書きで漢字もたくさん使ってる設定メモ類を、思いのほかしっかり読み込んでる三男にそのメモの要点を伝えたりできましたし、次男も三男も「やっぱヒルダのデザインは奥山さんのより小田部羊一さんのより森康二さんのが断然いいね」的なリアクションをくれるので、親子三人ですごく良い鑑賞体験が得られました(オクサンは残念ながら所用で参加できず)。「ホルス」以外の作品についての展示も全部しっかり観られました。

唯一、あっ、そうか、と思ったのは、次男三男は「母をたずねて三千里」は再放送で見てたけど、「ハイジ」は全く見てないことと(なんとなく見てるような気がしてた)、三男は「パンダコパンダ」を見たのが小さい時過ぎて全く憶えてなかったことでしたが、じゃあ今度観ようってなったので、それはそれでよしでした。

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「ハイジ」の舞台の立体再現ジオラマは、展示の折り返し地点に置かれた、会場内唯一の撮影可能スポットで、めっちゃ混んでましたが、ていねいに作られてるので、二人ともじっくり堪能してました。