宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

次男の卒園式

 今年はまさかの時期のサクラ開花で、園庭のサクラも結構咲いていました。天気も予報は曇りでしたが、結構晴れ。恵まれた日和でした。
 北九大に勤め始めて2年目に、大学の改組・改編があって、そこから猛烈な忙しさが始まったんですが、ちょうどその年の秋に生まれたのが次男でした。
 結果、長男は、生まれてから幼稚園入園までの時期は結構一緒の時間が過ごせたものの、幼稚園に入ってからはあまり時間が取れなくなり、卒園式にも小学校の入学式にも行けませんでした。次男は、生まれてから幼稚園に入園するまでが、あまり一緒に過ごせてないことになります。
 東京に引っ越して、やはり2年目から全く余裕がなくなったものの、幸い、通勤時間は大幅に短縮され、大学勤めということもあり、朝は10時前に学校に着けばよく、朝、次男を幼稚園に送ってからそのまま駅へ向かって出勤、ということができるようになりました。
 なので、トータル一緒に過ごせる時間は少ないものの、とりあえず平日の朝は毎朝幼稚園にいっしょに行くことになり(正確には初めのうちはお母さんが送り、慣れてきたら通園バスの停留所まで僕が送る、という段階があって、その後、大して所要時間が変わらないので、僕が直接幼稚園まで送るようになったのですが)、幼稚園とその行事への親しみは長男の時より格段に深くすることができました。
 幼稚園に着いてから、上着を脱いだり、荷物やお弁当を決まった場所に置いたりといった支度が済むまでの、ほんの10分ほどの時間、校舎の縁側の前で待つのですが、その間、次男やほかの子たちの様子を眺めたり、先生やほかの子のお母さんやお父さんと少し話したり、という時間を毎朝持てたのは、単純に規則的な生活パターンができるという意味でも、毎朝和みタイムがあるという意味でも、そして季節の移り変わりや子供たちの成長を日常的に実感できるという意味でも、すごくよかったです。
 今日の卒園式は、和やかで簡素なもので、特に子供たちが緊張を要するような場面もなく、終始楽しい時間でした。
 同じ市内ではありますが、自宅を引っ越したため、春から入学する小学校には、幼稚園の友達が一人もいません。そのため、次男は、小学校に行きたくない、というより幼稚園を卒業したくない、というのを割とはっきり年末くらいから言っていて、ちょっとかわいそうだなと思っています。
 実際昨日も、通常保育の最後の日だったので、年中さん年少さんとお別れのわらべ歌遊びをしているとき(福岡で長男が通っていた幼稚園と同じく、縦割り保育のところを最優先にこの園を選びました。なので同じクラスに年少から年長までいます)、次男はちょっと泣きそうになったのを一生懸命こらえているようだったと、今日担任の先生に教えてもらいました。
 でも今日は、すっかりそうしたことを吹っ切ったように、終始楽しそうに笑顔いっぱいで友達とはしゃいでいて、さすがですねと先生も言ってくれていました。
 とにかく適応能力が高く、空気をよく読んで、自分と周りが(ちゃんと「自分と」が入ってるところがいいんです)一番ハッピーになれる言動を常に取れる子で、読みすぎて疲れてしまう時もありますが、小学校でもすぐに友達はできるだろうと思っています。
 心配なのはむしろ、毎朝の通園タイムがなくなったおとうちゃんが、そのさみしさと日々仕事のストレスに耐えられるのか、ということだったりしますが、来年にはまた三男の通園が始まるので、それまで何とかやり過ごしたいと思います。


 次男にとって、幸福な3年間の幼稚園生活だったと思います。支えてくれたオクサンと先生方に感謝したいと思います。ありがとうございました。