宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

トークイベント「マンガのデザイン−『鈴木先生』を中心に−」のお知らせ

 「武富健治の世界」展の会期最終日になる1月29日(日)に、関連トークイベントの第3弾として、「マンガのデザイン−『鈴木先生』を中心に−」が行われることになりました。
 「鈴木先生」の単行本のほか、数多くのマンガ本・マンガ雑誌の装丁を手がけてきた「VOLARE(ボラーレ)」のデザイナー、関善之さんに、マンガをデザインする際の、考え方や具体的なプロセスなどについて語っていただきます。
 トークイベント第1弾、第2弾に引き続き、不肖ミヤモトが聞き手役をさせていただきますが、関さんは大変お話が面白い方なので、僕自身楽しみにしています。

トークイベント:マンガのデザイン−『鈴木先生』を中心に−

講師:関 善之(ボラーレ)

日時:2012年1月29日(日)16:00〜17:30

会場:米沢嘉博記念図書館2階閲覧室(千代田区猿楽町1-7-1)

料金:無料 ※会員登録料金(1日会員300円〜)が別途必要です。

http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-taketomi.html

 
 以下のサイトで、ボラーレが今まで装丁を手掛けてきたマンガ本と、そのデザイン的な特徴が、包括的に紹介されていますので、ぜひご覧ください。


http://yoicomic.blog24.fc2.com/blog-entry-179.html


 えっ!?これもこれもみんなボラーレなんだ!という幅の広さと、言われてみると確かに感じる共通のテイストがありますよね。デザイナーさんが複数おられるデザイン事務所として、共通のテイストと幅の広さのバランスをどう考えておられるのか、そもそもマンガのデザインを専門にするようになられた経緯など、お聞きしたいことは色々浮かびます。
 マンガのデザインについては、上記のサイトも主要なデザイナーの仕事を網羅していますし、『アイデア』誌でも二回特集されるなど、近年注目が高まっていますが、まだまだ、その面白さと重要性が広く知られるにはいたっていないと思います。
 単行本の装丁は、そのマンガの読書体験の印象を形作る極めて重要な要素だと思いますので、これからどんどん探究されていくようになるんじゃないかと思います。
 関さんとは、トークイベント第1弾・第2弾の打ち上げでお話させていただいたんですが、上でも触れたように大変お話の面白い方です。ツイッターでも単行本の装丁を担当された作家さんなどと軽妙なやり取りをされていて、読んでいてとっても楽しいツイートです。


http://twitter.com/seki_yoshi


 なのに今までこういったイベントでお話されたことはないとのことなので、今回は非常に貴重な機会です。ぜひぜひ、『鈴木先生』に限らずマンガのデザイン全般に興味のある方にお越しいただければと思います。
 そしてもちろん、『鈴木先生』という第1巻の時点では、かなり異色の、しかも先の展開が見えなかった作品を、ああいうデザインに仕上げられたコンセプトなど、『鈴木先生』についてのお話もお聞きしたいと思っています。
 みなさんぜひ、お越しください!


漫画・アニメ・ライトノベルのデザイン (アイデア・アーカイブ)

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