宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

うおぅ

 仕事は山積みだけど今日はさすがに家で夕食とらないとなあと思いつつ、たまったメールの返事書いたり、たまった郵便の中から今日が締め切りだったゲラを発掘して訂正個所を直接電話で伝えたり、あれやこれやするうち日が暮れます。
 そのたまった郵便物の中に思いがけないご献本が。

線が顔になるとき―バンドデシネとグラフィックアート

線が顔になるとき―バンドデシネとグラフィックアート


 『ユリイカ』6月号の特集「マンガ批評の新展開」所収の野田謙介氏の論考「コマ割りは「何を」割っているのか」、および野田氏が訳されているグザヴィエ・エベールとパスカル・ルフェーブルの論考「日本マンガにおける「演出」と「フレーミング」」での言及で、現代フランスにおけるもっとも重要なマンガ理論家のひとりであることを教えられたのが、このティエリ・グルンステンでした(『ユリイカ』での表記はティエリー・グルーンステーン)。
 その主著『マンガのシステム』(1999年)は青土社から翻訳が出る予定とあったので、うわ、こりゃすごそうだなと思ってたら、いきなり『マンガのシステム』より最近の著作(2003年)の翻訳が出ました。
 まだぱらっと見ただけなのですが、訳者のあとがきを読む限り、やっぱりすごい内容&訳もしっかりしてそう、な印象です。
 版元のホームページに内容紹介がありましたので、どうぞ。


http://www.jimbunshoin.co.jp/mybooks/ISBN978-4-409-10025-7.htm


 伊藤剛さんも早速紹介されています。


http://d.hatena.ne.jp/goito-mineral/20080908/1220871856


 しかし俺はこれをいつ読めるのか。『ユリイカ』自体まだ読み終わってないのに。

ユリイカ2008年6月号 特集=マンガ批評の新展開

ユリイカ2008年6月号 特集=マンガ批評の新展開